東大阪市立郷土博物館へ行ってきました。

車のナビではこれ以上行けない行き止まりにある博物館。
後ろにひっくり返りそうな急斜面を上ります。
この道は生駒山へのハイキングコースの途中だとか。


何気にすごい景色。夜はネオンキラキラでしょうね。

こんな場所に博物館があるのも円墳があるからですね。



この時期少し足を踏み入れるだけで
アブやらすごい!近づく事ができませんでした。^^;
入るなと言われているみたい。
かなりデカくて立ったまま入れる横穴古墳ですが残念!

古墳探索はあきらめて博物館へ。入館料は50円です。
手づくりのストラップは無料です。適当すぎる作りで要らなかったんですが。(爆)

館内はこんな感じです。


縄文時代の出土品


縄文時代より前の旧石器時代の遺跡が結構あります。
こうして見ると新石切駅周辺に集中しているんですね。

鬼虎川遺跡から見つかった貝塚
今は無き河内湾で捕れた貝!

この辺りは掘れば掘るほど何かが出てくるみたい。
西の辻遺跡の出土品も沢山ありました。
町名は東大阪市弥生町ですって。

鬼虎川遺跡の人骨
肋骨部分はどうなってるんでしょう。

顔をアップにしてみました。(レプリカです。)


日下遺骨の人骨
レプリカとは書いていませんが本物でしょうか?
大正時代に33体出土したらしいです。
この遺骨は30代の男性で2500年前に死亡したそうです。

2万年前は今より8度程気温が低かったため日本列島は
全部つながっている状態だったのが、6000年前、氷が溶けだし
海面が高くなって河内湾ができました。
大阪市内も海ですが、上町台地と生駒山がある為
より湾になっているのが河内湾です。
縄文時代のこの辺りの人たち(河内人?)は
この湾で捕れた魚や貝を食べて生活していました。

昔は大和川も淀川と合流していて、この2つの暴れ川によって
河内湾は淡水化し、河川の堆積物が河口付近に溜って河内湖となります。
とても巨大な湖が大阪にあったというのに今は跡形もありません。
湖というのは長い年月をかけて必ず消滅するもので、
絶対に消えない湖は古代湖とよびます。日本は琵琶湖しかありません。

古墳時代には河内潟と呼ばれる干潟ができていました。
深野池、新開池が江戸時代まで残っていた河内湖です。
東大阪は河内国の、河内、若江、渋川に属し、それぞれ
有力な豪族がいたため、豪族の古墳が多いそうです。


博物館がある場所からは山畑古墳群があります。



東大阪には廃寺跡が沢山あるんですね。
客坊寺は生駒山の山腹、新感寺は生駒山頂にあったそうです。

小さな石仏

1382年畠山基国氏が築城した若江城。
畠山氏って大阪によく出てきますね。


新しい時代の展示。
蓑笠を被ると田舎ってイメージ。
日本は長い間裸足に藁草履が続いていたけど
足はドロドロだっただろうなぁ。

瓢箪山駅
大阪電軌鉄道株式会社とありますが
1899年に開通した大阪鉄道(阿部野橋線?)は別会社で
のちに合併されて近鉄になっています。


大正時代の路線図

関西で一番路線が長いのは近鉄ですね。
伊勢や名古屋まで行けちゃうし。(JR除く)



50円でなかなか楽しめました。
東大阪市立郷土博物館大阪府東大阪市上四条町18−12
9時30分~16時30分
月曜定休日
一般50円、高校・大学生30円、小学生・中学生20円
近鉄奈良線瓢箪山駅より徒歩約20分
駐車場有り
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