
近鉄大和西大寺駅から
国営平城宮跡歴史公園へ遊びに行ってきました。



駅前のレンタルサイクルを借りようと思ったら、この日は平城京天平祭
が開催中の為、無料シャトルがありました。
平城京跡公園は、各エリアごとに無料の駐車場があるので
車で行く方がよかったと思いました。
ぐるっとバスは、近鉄奈良、JR奈良から出ていて
普段は西大寺駅からのバスはありません。

平城京の遷都は710年。「なんと○○平城京」です。
710年~740年までの30年間、745年~784年の39年間
政治を行う首都として大規模な都を作りました。
天皇の遷都は、昔になるほど転々としていて覚えられませんね。
飛鳥京(592年~645年)~難波京(645年~655年)
~明日香京(655年~661年)~近江京(667年~672年)
飛鳥京(672年~694年)~藤原京(694年~710年)~
平城京(710年~740年)~恭仁京(740年~743年)~
紫香楽宮(743年~744年)~難波京(744年~745年)~
平城京(745年~784年)~長岡京(784年~794年)~
平安京(794年~1180年)~福原京(遷都せず)~平安京(1180年~1868年)
~東京(1869年~)東京は遷都されないまま150年経過しています。

朱雀門広場(朱雀大路)
東西約4.3km、南北約4.8km総面積は約2,500ヘクタール。
10年前に、ぐるっと一周徒歩で巡って、クタクタになった事がありますが
USJの3倍の広さがあるんですよー。
良ければ以前の記事をご覧くださいね。
平城京跡~平城宮跡資料館~朱雀門~東院庭園~遺構展示館 (2008.11.07)

10年ぶりに訪れると、色々変わりすぎていて驚きました。
以前訪れた時は、広大な敷地は果てしなく荒野が広がっていて、
地平線が見える程何もなかったんですよー。
すっごいお金かけたんですねー。まずは一番近くにあった建物へ。
朱雀大路の西側に建っている、
天平うまし館・天平みつき館・天平みはらし館・天平つどい館いくつかの棟に分かれていてとても大きいです。




古米のお蕎麦の試食。こしがあってめちゃ美味しい。
買えばよかったです。汁も美味しー。


遣唐使解説コーナー
遣唐使は630年犬上御田鍬の派遣から始まり、
894年の菅原道真が白紙にするまで続いています。
(600年~618年の派遣は遣隋使)
関連記事 717年の遣唐使井間成
アイセルシュラホール(藤井寺市立生涯学習センター) (2017.03.07)


日本からの朝貢品


唐から下賜されたもの、持ち帰ったもの
スイカやピーマンの種、薬草、スパイス、拳法
貨幣、野菜発酵技術、占いなど。
中国は4000年の歴史があり、日本がまだ原始人(爆)だった頃から
人間でした(爆)ので、この頃の日本は中国のマネをしまくったんですね。

復元遣唐使船
全長30m、全幅9.6m、排水量300t、積載荷重150t。
その当時に使われた船を「吉備大臣入唐絵詞」を参考に再現されています。
1隻辺り100人×4隻での航海なので窮屈ですね。


乗船できるので乗ってみます。

碇部分


網代帆(あじろほ)
"網代帆は竹や葦を薄く削った物を平らに編んで作った網代を竹で縛って継 ぎ合わせた帆です。風が編目から抜けるのと重いのが欠点だそうです。日本では網代帆を使わず藁を編んだむしろを継ぎ合わせた帆を使いましたが、遣唐使船や江戸時代の朱印船などの絵画では網代帆で描かれているそうです。"


まるで神社なデザインです。写真は賄い部屋、遣唐大使の部屋。
他の船員は雑魚寝だったようです。
天平いざない館こちらは朱雀大路の東側に建っている建物です。


4つの展示室に分かれていて、めちゃくちゃ広いです。
とても長い廊下には、飛鳥時代からの衣装が展示されています。



「平城京のいま」展示室
平城京は、都が移されたあとは荒れ地となっていました。
明治になって、棚田さんと言う方が立ちあがり整備したのがきっかけで
復興されましたが、私が以前訪れた10年前でも
結構荒野だったんですよねー。進行中の復原工事情報などの展示です。




「平城宮のようす」展示室
平城宮全域の復原模型(1/200)、平城宮一日絵巻などのパネル展示。




「時を越えて」展示室
1988年に大量の木簡が出土したんですって。
それを綺麗に洗って展示されています。当時はゴミとして埋めていたものです。
1000年たてばゴミも宝なんですね。




「往時のいとなみ」展示室
第一次大極殿復原にあたり製作された、
構造模型(1/5)などの展示があります。

朱雀門
現在の朱雀門は1998年(平成10年)に復原されたそうで、
間口約25m、高さ約20mの入母屋二重構造です。
"平城京の入り口である羅生門をくぐると、約75mもの幅をもつ朱雀大路がまっすぐ北に向かってのびていました。そしてその4km先には平城宮の正門である朱雀門が建っていたのです。 朱雀門の前では外国使節の送迎を行ったり、時には大勢の人が集まって歌垣なども行われました。正月には天皇がこの門まで出向き、新年のお祝いをすることもありました。朱雀門の左右には高さ6mの築地がめぐり、130haの広さの宮城をとりかこんでいました。 朱雀門は衛士たちによって守られ、常時開いていたわけではありませんが、宮の正門としての権威とともにその勇姿を内外に誇示していたと思われます。"(
平城京歴史資料館)

跡平城京朱雀大路跡

棚田嘉十郎の銅像
"観光客に平城宮跡の場所を尋ねられたが、棚田は場所を知らず答えることができなかった。これを奈良の人間として恥ずかしいと思った棚田は、平城宮跡の保存と顕彰に一生をかけることを決意。1896年、知人に連れられて大極殿跡を訪れた棚田は、放牧地となり堆肥が山積みになっている有様を見て流したという。2000円以上の私財を投じ、活動資金のために自宅を売却し、奈良市初の温泉宿を開業して売り上げを充てたが1921年8月16日、人間関係のトラブルにより自決。平城宮跡地は国に献上され、1922年に内務省によって第二次大極殿・朝堂院が史跡に指定された。(
wikipediaより)

朱雀門を超えると第一大極殿が見えます。

近鉄と第一大極殿


第一次朝堂院の門の基壇


さくら茶会と天平衣装体験
結構衣装来ている人が居ました。30分500円です。

この辺りからが天平祭りの会場です。
そういえば、天平子供行列子供衛士隊というのが
あったんですが、見逃しました。

佐伯門東側広場では、「東市西市」という、食べ物ブースがあります。




奈良のお店ばかりなのが嬉しいですねー。値段も良心的。


三輪素麺処 細川製麺所のにゅうめん(400円)


富士屋コロッケののなつかしのコロッケ(100円)


ブタとエスプレッソと 卵カツ丼(600円)

ナムサダン日本支部マンナムのチヂミ(500円)と、
となりの大和のあんぱんでは、あんぱんは買わずビール(300円)
とお茶(100円)を購入しました。




どれも美味しかったけど、揚げたてのコロッケがめちゃウマでした。
南森町のコロッケに味が似てました。

ススキと第一大極殿



第一次大極殿院復元事業記念館
第一次大極殿2010年に完成した大極殿です。以前訪れた時は
2008年なので、無かったんですよー。
"第一次大極殿院は、「大極殿」を含む南北約320m、東西約180mの区間で、古代の宮都における中心施設で天皇の即位や外国使節との謁見など国家の重要な儀式が行われた場所です。大極殿は2010年(平成22年)に復原され、これから大極殿を取り囲む「築地回廊」「南門」「東西楼」を復原整備します。2019年以降、「南門」の復原工事を公開する予定です。"
第一次大極殿は、後期平城京の30年ほどの建物です。
これから南門なども復元されるんですって。楽しみですねー。

屋根を飾る金銅製の鴟尾(しび)がキラキラ輝いています。
真ん中は大棟中央飾り。
出土していませんが、格式の高い建物には大体(笑)ついていた事から
復元時に取り付けたらしい。高さ2mあります。
「考えられる。」とか「ではないか?」で復元している場合が多いんですが
分からないものはしょうがないですよねー。全然違っていたりして。
一階の部分がガラス張りになっていて、遠くからだと、
テラス席があって、カフェでもあるのかと思いました。


入口は裏側(北側)にあります。


欄干の五色の玉

尾垂木木口金具
組み物の先にこれが全部付いてるんですから超豪華ですね。

大極殿からの眺め。遠くに朱雀門が見えます。
もうすぐ廻廊で覆われて、南門ができるんですね。
この眺めも今の内です。


高御座
天皇が着座した玉座です。大正天皇の即位時の
京都御所を参考にした創作だそうです。

大極殿近くのバス停から、以前は無かったぐるっとバスに乗りました。
大極殿~朱雀門~奈良県庁~奈良工芸館~JR奈良~
奈良公園~近鉄奈良~JR奈良と巡回しています。運賃は100円。
近鉄奈良まで行ってしまい、東院庭園、遺構展示館などには
訪れていませんが、以前行っていますので
良ければ以前の記事をご覧ください。
広大すぎて、徒歩はつらいです。^^
平城京跡~平城宮跡資料館~朱雀門~東院庭園~遺構展示館 (2008.11.07)
国営平城宮跡歴史公園近鉄奈良線 西大寺より徒歩20分
9:00~16:00
定休日:月曜日
入場料・駐車場無料
天平いざない館奈良市二条大路南3-5-1
10:00~18:00(入館は17:30まで)
夏期 6月~9月10:00~18:30(入館は18:00まで)
休館日:2月・4月・7月・11月の第2月曜日(祝日の場合は翌日)
天平うまし館・天平みつき館・天平みはらし館・天平つどい館奈良市二条大路南4-6-1
9:30~18:00(カフェ、レストランは22:00まで営業)
復原事業情報館奈良市佐紀町239-3
10:00~18:00(入館は17:30まで)
夏期 6月~9月10:00~18:30(入館は18:00まで)
休館日:2月・4月・7月・11月の第2月曜日(祝日の場合は翌日)
第一次大極殿奈良市佐紀町239-3
9:00~16:30(入館16:00まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
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