

「水」×「森林」仙人と行く大杉谷 六十尋滝トレッキング

いよいよこの旅のクライマックスを飾る「大杉谷」へ。
大杉谷は関西の屋久島ともよばれる
登山でしか訪れることができないV字渓谷です。
ユネスコの生物圏保護区(ユネスコエコパーク)
「大台ケ原・大峯山」が拡張され、
大杉谷も2016年(平成28年)3月に加わり
登録名称は「大台ケ原・大峯山・大杉谷」に変更されています。
写真は道中に撮った宮川です。
大杉神社入口


霊木大杉明神参道入口(
大杉神社入口)

「大杉神社」へは登拝15分ほどのようです。
「大杉谷」という地名の由来となった大きな杉が神木として祀られています。

Googlemapより
大杉は樹高約40m、幹回り9.2m、樹齢約1,200年との事。
樹齢が凄いですね!
大杉谷登山センター

大杉谷登山センター登山センターは、冬季は閉山中の為開いていませんでした。
(2020年4月17日開山予定)
綺麗なトイレは開放されていて、ティッシュもあります。
この日閉まっていた「
やまよし食堂(山吉商店)」は、
土日はやっているんでしょうか。
すぐ近くの遊覧船乗船券は、やまよし食堂で売られています。
色々検索していると、お弁当とか出てきて美味しそうすぎ!
行ってみたいお店がまた増えてしまいました。
この辺りから雪がちらついてきて、風もきつくなりました。
ダウンベスト+ダウンジャケットを着ていてもすーすーしました。
ここから先は携帯の電波が届かなくなります。
宮川ダム湖遊覧船 望郷丸


登山センター近くには「宮川ダム湖遊覧船」大杉乗船場があります。
土日以外は要予約なんですって~。秘境を巡る遊覧船です。
新しい船で綺麗でした。また乗ってみたい!
新大杉谷橋

宮川ダム湖上にかかる真っ赤な橋。
登山センターから登山口まで向かう途中にあります。
車1台分幅の橋ですが車も通行可。(14トン以上の車の通行禁止)
通行は1台ずつに制限されているので、
通行車がある場合は橋の手前で停止しなければいけません。

バスから少し降りてみたけど、足元は網目状でスリル満点!
携帯だったら落ちる隙間。携帯落としそうで(笑)ぞわぞわするう~。

三重県最古のダム宮川ダム湖(貯水池)。

紅葉の時期に来たら綺麗でしょうね~。
とんがった山は何かしら。。人間未開の地ですね。
大杉谷に住む仙人登場!


今回の目的地「六十尋滝」近くで、いかにも仙人らしき仙人と合流。
途中落石などを端へどけながら軽トラで案内していただけます。
仙人も、私の乗ったマイクロバス(奥伊勢フォレストピア)のドライバーも
運転技術が凄いですよ!

六十尋滝(ロクジュッピロタキ)入口へ到着。
天文10年(1541年)室町時代に発見された滝。
両手を左右に伸ばした時、指先から指先までの長さ(150m)を
昔は一尋と呼んでいたそうです。
落差が六十尋(約90m)あることからこの名が付けられたそう。

入口にはトイレがあります。比較的綺麗ですがティッシュはありませんよ。

よく見たら長靴の仙人の足取りは軽く、必死でついて行きます。

美濃滝(みのだき)
ここまでは簡単に来られます。ここから沢歩き(?)を始めます。

滝の下まで降りてみました。ちなみにこの時超寒かったんです。
滝のミストでダウンジャケットはずぶ濡れ(笑)
夏場に来たら、滝に打たれて楽しそうですね~。

こんなに降りてきちゃいました。

段々と沢渡りも中級レベル(笑)になってきて、
仙人や山岳ガイドをしているブロガーさんに
サポートしていただきながら渡ります。(ありがとうございます。)
濡れてもいいなら簡単ですが、スニーカーなので
石と石を渡っていくのが本当に大変!でも楽しい~。
落ちたらどうしようと思うと体が勝手に揺れて
自ら川に飛び込んでしまいそう。
仙人に、バランスボールで鍛えた方がいいと言われます。(笑)

定入滝(じょういだき)

無名滝(むみょうだき)
行き止まりにある大きな滝。凄い水圧で岩が削れるんですねー。
こんなに凄い滝なのに名もなき滝ですって。

これも滝ですよね。こちらが名もなき滝でよさそう。


日本一の水質なので飲んでみました!冷たくて美味しい~。

多肉植物も沢山!可愛いですね~。


真っ白な石を発見しました。チョークの原料にもなっている石灰岩です。
今回は、滝を巡るのみなので、軽装でも大丈夫でした。
この辺りは電波も通じない秘境エリア。
何時間と、この道を通る車も人も居ませんでした。
個人的に訪れる場合、骨折でもしたら遭難確定だなとか
車がパンクしたら。。など考えていました。
しっかりと計画を立てて訪れた方がいいですね。
自信がない場合はガイドと行くツアーが安心かも。
仙人の住む「大杉谷山荘」でランチ!

無事にトレッキングを終えた後は仙人宅へ移動しました。
大台町(旧宮川村)所有だった大杉谷山荘は、
平成16年(2004年)の台風で営業ができなくなり、
仙人が買い取って住んでいます。

目の前に宮川。
こんな所で暮らすの憧れますね。しかし携帯は圏外です。


仙人宅(大杉谷山荘)へお邪魔します。
日本一の水質の水がドバドバ出ています。
ウィスキー冷やしてあるのが気になりました。(笑)

この足場は仙人の手づくりかしら?ここに一気に14人あがりました。
下に大きな岩があるので大丈夫そう!


このテントは急な来客用ですって。毎日テントで寝たい~(笑)

手作り感のあるテーブルは、ドラム缶焚火台に板を乗せてあるんですって。


七輪で沸かしたお茶をいただきます。外は寒いので美味しさは格別です~。


仙人手づくりの豚汁!
この大鍋がたまりませんね~。しかも具沢山です。


朝早くに用意していただいたもみじ館のお弁当と一緒にいただきます。


大台町産のお米を使用したおにぎり。
冷めても美味しくて涙が出そうな程感動!

具沢山な豚汁。ざっくりとカットされた青ネギは、
苦味がなくてシャリシャリしていて激うま!美味しくてお代わりしました。
程ほどに疲れた状態で、外で食べるのがホントたまりませんね。
この時食べた豚汁の味は一生忘れません~。


川沿いにある小屋は「蚊眠小屋」。



焚火も楽しみました。
仙人は72才。私の父は今年76才。おじいちゃん位歳が離れていると思ったら、
自分が年を取っただけのようです。(悲)
仙人は、40過ぎた頃から自分の好きな事をしようとここに暮らしています。
私は都会生まれの都会育ちですが、
人混みが苦手で山暮らしにあこがれています。
村八分のような陰湿な感じもなく、他県受け入れ大歓迎の大台町。
セミリタイアしたら、住みたい魅力のある町だなと思いました。

三瀬谷方面へ移動中に見つけたスポット。
ここからだとより翡翠色をした宮川を撮ることができました。
紅葉もいいけど…。できれば泳げる夏場に訪れたいなと思いました。


解散後は急に現実に戻され、慌ただしく帰ります。
14:20発名古屋行きJRワイドニューに乗って松坂で乗り換えです。

無人駅なので切符は購入せずに自由席を確保。
すぐに車掌さんが来てくださったので支払い完了!これで安心です。


松坂駅では、JRと近鉄の乗り換え時間は7分です。
一旦改札を出て切符購入は正直時間がありません。
電車に飛び乗って、後払いも可能だそうですが、
私の性格的にそれは嫌なので、一旦改札まで行って
窓口で切符を購入しました。
急いでホームに戻ると難波行き列車が到着した所でした。


特急券は、ホームでも買えるんですね。知らなかった~。
でも予定通り、帰りは14:20のワイドビュー、
松坂から難波行特急で16:37に難波へ到着。

お土産をいただきました。柚子は帰ってすぐ柚子風呂にしました。
完
大杉神社三重県多気郡大台町大杉
町営バスでJR三瀬谷~大杉約1時間半
宮川ダム湖遊覧船・登山道連絡船 望郷丸大杉乗船場
平日は原則4名以上で3日前までに要予約。
水曜、年末年始(12/30〜1/3)運休
(登山道連絡船は冬季運休)
登山道連絡船:大人1,000円、小人500円(税込)
宮川ダム湖遊覧船大人1,200円小人600(税込)
大杉谷登山センター三重県多気郡大台町大杉140-40
0598-78-3338
やまよし食堂(山吉商店)三重県多気郡大台町大杉151
0598-78-3319
営業時間:不定(日曜営業)
六十尋滝(ロクジュッピロタキ)三重県多気郡大台町大杉
紀勢自動車道大宮大台ICから車で60分
大台ケ原~大杉谷を抜けるコース
cerarより
三重県側からのアクセス
三瀬谷~道の駅おおだい~エス・パール交通
大杉峡谷登山バス(要予約 4名以上で運行)
奈良県側からのアクセス
近鉄大和八木から奈良交通バス~大台ケ原~日出ヶ岳
- 関連記事
-